【完全密着】#7 1億円おじさん石川→神奈川12時間地獄ドライブ!タイヤ6000円奇跡の売却と別れの金沢

🎯 1億円への挑戦

所持金0円から1億円を稼ぐ男の壮絶な2日間1000km往復記録

朝6時51分、金沢市内の公園で車中泊から目覚めた1億円おじさん。この日から始まる12時間超の下道ドライブは、彼の挑戦企画の中でも特に過酷な内容となった。蜘蛛の巣に覆われた車、20袋のゴミ処理、そして奇跡のタイヤ売却6000円。すべてが詰まった壮絶な2日間の記録をお届けする。

「暑かったすね。なんか夜中いつもま、一応エンジン切って寝てるんですけど」車中泊の現実と、これから始まる長い1日への覚悟。石川県での最後の作業を終え、神奈川への帰路につく1億円おじさんの心境とは?

朝6時51分:蜘蛛の巣だらけの車と優しさの選択

「何?これ見てくださいよ。雲の巣貼ってる。雲の巣が3本ぐらい貼ってますね」

一夜明けて愛車を見ると、なんと4本もの蜘蛛の巣が張られていた。普通なら迷惑に感じるところだが、1億円おじさんの選択は違った。

「雲は殺しちゃだめとかなんとかあるじゃないですか。どうなんすかね。生き物を殺すなと」

結局、彼は蜘蛛を殺すのではなく、ティッシュで丁寧に外に逃がした。「食物レンサーと言いまして、ま、ご存知ですね。まあ、なんか餌になるんですよ、こいつは。上のものの」という言葉からは、生き物への敬意が感じられた。

この小さな出来事が、この日の幸運を呼び込む前兆だったのかもしれない。

引っ越しゴミ20袋の処理:金沢市の厳しい現実

朝7時、ゴミ出しの時間。引っ越しで残った燃えるゴミ約20袋を処理しなければならない。

「足のあれなんすよね。指定のゴミ袋なんで高いんすよ。なんか1枚500円、違、10枚入り500円ぐらい」

金沢市の指定ゴミ袋の高さに驚きつつも、きちんとルールを守って処理する姿勢は立派だった。神奈川との違いを実感しながらも、「なんでやねんって感じですけどね」と苦笑いで受け入れる。

月曜日と木曜日しかない燃えるゴミの日。このタイミングを逃せば次はない。時間との勝負だった。

奇跡の瞬間:タイヤ20本が6000円に変身

この日最大のハイライトは、処分予定だったタイヤの売却だった。通常なら処分費用がかかるタイヤが、なんと6000円で買い取られたのだ。

「マジでと思ってお金もらえるんだ。すごとか思ってめちゃめちゃ嬉しい」

ホイール付き16本、ホイールなし4本の合計20本。村越商店での査定結果は、セットになっているタイヤが1セット3000円×2セットで6000円という予想外の結果だった。

「イエローハットとかオートバックス持っていくと配気にお金かかるんですよ。多分500円ぐらいかかると思いますよ」処分費用を払うどころかお金をもらえる逆転劇に、1億円おじさんの表情も明るくなった。

さらに印象的だったのが、朝8時半のオープン前にラジオ体操をしている従業員たちと一緒に体操をして待ったエピソード。「従業員かよみたいな感じのツッコミですよね」とユーモアを交えながら、アットホームな雰囲気を楽しんでいた。

市役所での転出届:新生活への準備

タイヤ売却の後は市役所へ。転出届の手続きを済ませ、8月3日(後に延期が判明)からの足立区での新生活に向けた準備を進めた。

「マイナポータルだとその住所は確定した後じゃないと出せないということだったんで、なんかでも市役所だったらその足までてる状態でも出せる」

デジタル化が進む中でも、やはり窓口での手続きの方が融通が利く場面がある。現代の行政サービスの複雑さを実感する場面でもあった。

金沢駅前:故郷への複雑な想い

金沢を離れる前に、金沢駅前を通った1億円おじさん。15年住んだ土地への想いは複雑だった。

「金沢駅ってその門だけめちゃく門じゃないわ、駅だけ豪華でも他は本当しょぼいっすよ」

地元民だからこそ知る金沢の本当の姿。観光地としての華やかさと、実際の生活の現実とのギャップを率直に語った。

「神奈川市民ってすごい見えをるんですよね。なんか見えっぱりですごい入り口だけめっちゃ立派にするんですよ」という分析は、15年間の生活経験から生まれた深い洞察だった。

12時間の地獄ドライブ:新潟経由ルートの選択

午前10時半、いよいよ神奈川への帰路につく。前回の峠越えルートの過酷さを踏まえ、今回は新潟経由の平坦ルートを選択した。

「山道はほと狭い道となんか出こした道と勾配ひどい道ばっかりなんできついです」

1時間半遠回りになるものの、安全性と運転の負担を考慮した賢明な判断だった。しかし、それでも12時間を超える過酷な旅になることは避けられなかった。

途中、新潟の美しい海岸線で休憩。「沖縄じゃないや。新潟の海ですね」綺麗な海を見て一息つく場面は、長距離ドライブの中での貴重な安らぎの時間だった。

深夜1時50分:ついに神奈川到着

「やっと着きました。清川戻ってきましたよ」

午前1時50分、ついに神奈川に到着。12時間を超える運転を終えた1億円おじさんの安堵の表情が印象的だった。

「1日で多分1000kmぐらい走ったんじゃないですかね。1000kmはいい過ぎたか。まあ、800kmぐらいは走ったと思います」

2日間での往復距離は確実に800kmを超えていた。下道のみでの長距離移動がどれほど過酷かを物語る数字だった。

収支報告:タイヤ売却が救世主に

この2日間の収支は以下の通りだった:

プラス要因

  • 物販売上:900円
  • タイヤ売却:6000円

マイナス要因

  • ガソリン代:約15000円(2日間合計)
  • 食費:約1000円(コンビニ中心)

「ガソリン台。いや、もっとかな。うん。そうですね。かかるんですよ。ガソリン台が」

ガソリン代だけで15000円以上という出費は痛手だったが、タイヤの6000円売却が大きく収支を改善した。それでも全体では約1万円のマイナスという現実は厳しかった。

人生の転換点:元妻との関係と新たなスタート

荷物満載で帰ってきた理由は、元妻への荷物返却のためだった。15年間の結婚生活の終わりと、新しい人生のスタートを象徴する出来事でもあった。

「甘えるなと。甘えるなという言うか。甘えるなと甘えちゃだめだよね。確かに。うん。まあ、多少はね、いいんじゃない」

自分を律する気持ちと、人間としての弱さの間で揺れる心境が率直に表れていた。

まとめ:過酷な現実と前向きな未来への意志

今回の1億円おじさんの2日間は、挑戦企画の中でも特に過酷な内容だった。しかし、その中にも多くの学びと成長があった。

蜘蛛を殺さずに逃がした優しさ、ラジオ体操に参加するユーモア、タイヤが売れた時の純粋な喜び。お金がない状況でも人間性を失わない姿勢は、多くの視聴者に感動を与えた。

ガソリン代だけで1万5000円という現実は厳しいが、「その間何もできないじゃないですか。もちろん運転してるんでタイミーも働けない」という状況分析は冷静で現実的だった。

足立区への入居延期というアクシデントもあったが、「まあ、ちょっと時間かかるかも」と前向きに受け止める姿勢は立派だった。

金沢での15年間の生活に別れを告げ、新天地での1億円への挑戦が本格的に始まろうとしている。過酷な現実と向き合いながらも、決して諦めない1億円おじさんの姿に、多くの人が勇気をもらったことだろう。

「はい。また明日よろしくお願いします」最後のこの言葉に、彼の不屈の精神が表れている。挑戦はまだまだ続く。

主要な経費・収入

  • 石川→神奈川の距離:約400km
  • 所要時間:12時間超
  • ガソリン代:約15,000円(2日間合計)
  • タイヤ売却収入:6,000円
  • 物販収入:900円
  • 食費:約1,000円
  • ゴミ処理:金沢市指定ゴミ袋使用

村越商店について

金沢市内にあるタイヤ買取業者。ホイール付きセットタイヤなら買取可能。朝8時半からラジオ体操を行うアットホームな会社。処分費用を払うところが多い中、買取してくれる貴重な存在。

ルート選択の知恵

前回の山越えルート(岐阜・長野経由)は峠道が過酷だったため、今回は新潟経由の平坦ルートを選択。1時間半遠回りになるが、安全性と運転負担を考慮した賢明な判断。

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